ひげまこのひげログ。

アラフォー独身男子のひげまこが、アラフォーの恋愛事情や日々のできごとを妄想まじえて描いております。

アラフォー男子が「ペアーズ」で婚活した結果!②

どうも、ひげマコです。

今年のGWは、東洋のマチュピチュと言われる山奥で暮らしていました。

このスマホ全盛の時代であっても、ケータイの電波もほぼ届かぬ場所です。

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澄み渡る空気。

心あらわれる景色。

スマホを離れ、自分を見つめなおす。

そういう生活を求めた結果、たどり着いたのが、この場所でした。

 

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課金と同時に、ひげマコはマッチングした相手にメールを送った。

「いいねありがとうございます。誠実な付き合いができる人を探しており。まずは気軽にお茶とかできたら嬉しいです。よろしくお願いします。」

・・・

・・・

・・・

何日待っても返事がない。

課金したにも関わらず、まさかのメールスルー!!!

ガックリうなだれるひげマコ。

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……これが…今の俺のすべて…

その覚悟で放ったひげマコのいいね数は、無数の光となって女性に飛んだ。

 

3週間後

80近い「いいね数」を打ち込んだにも関わらず、反応はほとんどない。

「これだけ打ってほぼ効果なしかよ」

それでも…残数ある限りいいねを打ち続けるしか方法はない。

 

…しかし意外にも早く…

その瞬間は訪れた

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まとめ

アラフォー男子が「ペアーズ」を有料会員で一ヶ月間使った結果

・いいねした数:111

・マッチング:8

・マッチングしてメールできた人:2

・出会えた人数:0 

 

悔しいことに、ひとりの女性にも出会えませんでした。

しかしコレ流れを考えると、

まず、写真と自己紹介文で、どうマッチングしやすくするか考えて

マッチングしたら、どうメールで間を深めるかやり取りして

間を深めたらようやく出会う約束して

約束してもドタキャンされる可能性考えて

……って出会うまでにハードルありすぎ!!!

自分には向かないす!!!

(メールマメな人にはオススメかも、です)

 

ペアーズを使った感想

ここまで労力かけて結局ひとりも会えなかったことを考えると、

今まで会ってくれたり、ましてや付き合ってくれた人には本当に感謝の言葉しかなく。

そして会えるってのがこんなにありがたいこととは思いませんでした。

今後それを噛みしめて生きていきます。

 

まぁそれに気づいただけでも、使った甲斐があったというもの…

ではないけどな!!!

ひとりぐらいは会いたかったけどな!!!

 

というわけで、ペアーズ体験記、終わります!

閲覧ありがとうございました!!!

次は何書こうかなぁ。

 

(次回更新予定:きまぐれ)

アラフォー男子が「ペアーズ」で婚活した結果!①

どうも、ひげまこです。

途中別記事を挟みましたが、アラフォー男子の婚活も、今回から新章に入ります。

幾度の婚活パーティーに疲れたアラフォー男子が次に挑むのは、婚活アプリ。

はたしてひげまこは、婚活アプリで見事女性と出会うことができるのでしょうか!

一ヶ月間使ってみたその結果とは!?

 

【アプリ紹介】

・pairs(ペアーズ)

 Facebookを活用した恋愛・婚活マッチングサービス

 

【ひげまこプロフィール】

・年齢:アラフォー

・身長:175cm

・体型:ややぽっちゃり

・顔:濃い顔族(沖縄系、中東系、南米系)

・年収:500万円〜

・酒、タバコ:両方とも苦手

・趣味:無趣味(涙)強いて言えばカフェで記事を書くこと

・結婚歴:未婚

・子どもの有無:なし

 

 

プロローグ

それは婚活パーティーから1週間後のある日の夜。

すべてはこのメッセージからはじまった。

 

「マッチングが成立しました」

 

スマホの画面があやしく光る。

ひげまこは唾を飲み込み、もう一度スマホに目をやった。

躊躇している時間はない。

映画だってドラマだって、はじまりはいつも突然だ。

ひげまこはもう一度唾を飲み込み、持っていた水を飲み干した。

画面はすでに暗くなっている。

スマホにゆっくり手を伸ばし、アプリをタップする。

それは、これから一ヶ月間にわたる物語の扉を開けた瞬間だった。

 

はじめたきっかけ

きっかけはと聞かれると、ノリだとしか言いようがない。

それほどまでに、何かを期待したはじまりではなかった。

あれは会社のメンバーでランチに行った時。

ジョーのすすめでDLしたのがきっかけだった。

 

<ジョー>

会社のチームメンバーで唯一の既婚男子。

前の会社でアプリ研究をしていた。

イメージは、ツーブロックの似合う俳優、オダギリジョーを採用。

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「婚活パーティーより、今はアプリですよ」

ジョーは言った。

「昔は本当に出会いの場が少なかったんですけど、今の時代はすごいんです」

スマホひとつで出会える時代なんです」

ジョーは続ける。

「中でも pairs ってアプリ、前の会社のアプリ研究で使ったんですけど」

「結構出会った人多いって聞いたんで、使ってみてください」

こんな感じでDLしたのがきっかけだった。

 

さっそくアプリを開いてみると、まず目に飛び込んで来たのは、

「今すぐかんたん無料登録」そして

Facebookではじめる」だった。

Facebookではじめる?

普通なら、もうこの時点で止めてただろう。

それほどまでに、手を止めさせる言葉。

隣でジョーが言わなければ、物語はここで終わっていたに違いない。

「大丈夫ですよ。Facebookと登録情報を連携するだけなんで、Facebookのタイムラインに情報が流れたり、友達にバレることはありません。」

 

実際に試した人間が言うならば、とさっそく登録するひげまこ。

Facebookと連携した後は、地域を入れるだけで簡単に初期設定が終わった。

そして最初の画面を見た時、ひげまこから漏れたのは、感嘆の言葉だった。

「はぁぁ…今はこんな時代か。」

 

ひげまこが感心したもの。

それは画面上に並ぶ女子の姿。

しかもスクロールするごとに無限に出てくる女子、女子、女子。

 

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(この世の楽園かここは!)

めくってもめくっても出てくる女子。

あっという間にランチの時間が終わった。

 

これがきっかけとなり、暇さえあればペアーズを覗きにいく生活がはじまった。

女の子をいろいろ検索したり。

自分のプロフィールを充実させたり。

いろいろ触ってみると、実は検索条件も充実していて、

年齢・居住区・職種と言った基本的なものから、学歴・年収・身長といったいわゆる三高条件、そして体型・タバコ・お酒など健康に関するものから、結婚歴・子どもの有無など、他にも細かい検索項目を合わせて、絶対に自分が譲れない条件を絞って検索できるようになっていた。

まさにムダの排除。

効率の良い世の中になっているもんだ。

 

そして気になる相手がいれば、することは非常にシンプル。

相手に「いいね!」をするだけだ。

それで相手も気に入れば「いいねありがとう!」を押すだけでマッチングが成立。

マッチング成立後、はじめて相手にメッセージが送れる仕組みというわけだ。

OK、こんなに簡単なことはないぜ!!!

さっそくひげまこはスクロールを繰り返し、気になる女性に「いいね!」した。

 

…30分後。

「いいね!」を押したひげまこに衝撃走る。

 

「残いいね!がありません」

 

このひげまこ一生の不覚!!!

いいね!が消費制だったとは!!!

思わずFacebookのように、ぽんぽん「いいね!」を押してしまったッッッ!!!

…後悔しても仕方ない。

調べてみると、初期登録時のいいね!数は30だったらしい。

増やすには、1ヶ月後の付与日を待つしかないが、ひとつだけ、pairsポイントというモノを消費すれば、いいね!を回復できるらしい。

ではポイントを手に入れるには?

・ポイントを買う(10p:980円、20p:1,780円、30p:2,480円…)

・プロフィール入力率を100%にする(5ポイント)

・連続ログインボーナス(1日目1p、2日目1p、3日目5p)

 

…いきなり課金は嫌なので、ひげまこはプロフィールを100%入力し、5pを手に入れた。

現実でもネットでも、お金やいいねは大事に使えってことらしい。

あとはもう、最初にいいねしてもらった人から「いいねありがとう!」をひたすら待つだけだ。

初日にして、いきなり極貧いいね生活がはじまった。

 

2日目。

誰からも「いいねありがとう!」が来ない。

代わりに、意図しない人からの「いいね!」が届くようになった。

ありがたいが、ノーサンキューだ。

贅沢を言うな!と言われる批判を承知で、ひげまこはひたすら「いいねありがとう!」を待った。

 

3日目。

引き続き誰からも「いいねありがとう!」が来ない。

相変わらず、1日に2〜3のペースで意図しない人からの「いいね!」が届く。

写真加工のおかげなのか。

しかし、いっさい肝心の「いいねありがとう」が来ない。

 

5日目。

ログインボーナスで少しだけポイントが増えたが、あまり新たにいいねできないため、アプリを見なくなった。

もちろん引き続き誰からも「いいねありがとう!」が来ない。

 

そして「もういいや」と思いはじめた日の夜。

ひげまこのスマホにひとつのメッセージが届いた。

 

「マッチングが成立しました」

 

待ちにまったマッチング!!!

先日の婚活パーティーでは一度もしなかったマッチング!!!

ひげまこは急ぎアプリを開き、相手を確認した。

間違いない、自分が「いいね!」した子だ。

ひげまこはすぐさまメッセージ画面を開き、メールを打った。

「いいねありがとうございます。実ははじめての…」

 

3分後。すぐにメールが返って来た。

喜びメッセージ画面を開くひげまこ。

 

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ん?メッセージを「開封する」???

画面をタップした瞬間、おもむろに出てくる文字の羅列。

「メッセージの開封・返信には有料会員登録が必要です」

 

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…できてる。

…本当にうまくできてる。

とか感心している場合じゃない。

今はまだメールの途中だ!

このメールのテンポを崩すわけにはいかない!!!

 

躊躇している時間はない。

ひげまこはすぐさま有料会員を申し込んだ。

「有料会員の登録には、身分証明書をカメラで撮影して送る必要があります」

2秒で免許証を出し、1秒でカメラを起動し、5秒後には送信ボタンを押していた。

 

…なぜ待つ時間というのは、こんなに長く感じられるのだろう。

しかも免許証の確認ってどれくらいかかるんだ!!!

ケータイの登録でも30分ということは…など頭を巡らせているうちに、運営からメールが届いた。

「登録完了いたしました」

時間は22時をすぎていたが、なんと実質10分かからずに登録が終わった。

 

すぐさま、ひげまこは女性からのメッセージを開いた。

それは、ここから一ヶ月に渡る物語の扉を開けた瞬間だった。

 

②に続く(次回は5/11更新予定です)

 

  

【必見】Apple Watch で相手を胸キュンさせるモテ技とは!?

4/24に発売された Apple Watch。

モノによっては次回入荷が1〜2ヶ月後と言われるこのレアアイテムを手に入れた人は、

今や「つけてるだけでモテモテ」だと思いますが、

SNSにアップしたり、ただ見せてるだけではもったいない!

実は Apple Watch を使って「自然と相手にボディタッチできる方法」があるんです!!!

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発売直後の今だからこそ!見る人の興味を確実にひくことのできる今だからこそ!

ぜひとも試してほしい機能があります。

それがコレ!「ハートビート機能」です。

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▶ ハートビート機能とは

その名の通り、装着者の心拍数を測定して相手に送信できる機能です。

Apple Watch には心拍センサーがついており、主には装着者が運動強度を知る目安になったり、消費カロリーの精度を上げたりするためのセンサーなのですが、実はこの心拍数、Apple Watch同士で送り合うことができるんです。

操作は簡単、送りたい人のアイコンをタップした後、二本指を画面に押し当てるだけ。

それだけで、押し当てている間の鼓動を相手に送信できます。

Apple - Apple Watch - 新しいつながり方

 

(ドクッドクッ) 

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実はコレ、受け取った時の衝撃がまたスゴい。

「ドクッ、ドクッ」と本当に鼓動のような振動を感じるので、はじめて受けた時の反応は、見事にみんな同じでした。

「うわ!何これ!気持ち悪い!!!」 

 

確かに鼓動を受けると最初は「相手が何か自分の中に入ってきてる」ような感覚がして、驚きと気持ち悪さがハンパないんですが…すぐにそれ以上の なんか新しい感覚に大興奮!

 

実際、はじめて試した時の会話がコレです。

「じゃ、試してみるね」

 (ドクッ、ドクッ、)

「うわ!何これ!!!」

 (ドクッドクッドクッ)

「あ!なんか心拍数早くなってきたよ…」

 ※注:男同士の会話です。

 

ということで、最初に試した時は男同士でドキドキし合って本当にキモかったのですが…

考えてみてください。

これ、相手が女の子だったらどうなんでしょう。

なんだか考えるだけでワクワクします。

 

というわけで、さっそく試してみましょう。

Aくん、Kさん、よろしくお願いします。

 

「じゃ、送ってみるね」

 (ドクッ、ドクッ、)

「うわ!何これ!!!」

 (ドクッドクッドクッ)

 

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思わず止まらない笑顔。

カワイイ女性が相手だと、これだけでもうニヤニヤが止まらないわけですが…

ここで満足してはいけません!!!

さらにダメ押し、この一言です。

「本当に測定できてる?ちょっと確認していい?」

 

そう、ここですかさず相手の手を握って脈をチェック!

そして畳みかけます。

「うん!ちゃんと合ってる」

「あ…/// ごめん、思わず手を握っちゃった」

「もしかして、僕がドキドキしてるのも…バレてる?」

 

刻むビートはハートも揺らす!

これで落ちない女性はいない!!!

自然と相手にボディタッチ!

Apple Watch を持ってる方は、気になる女性にぜひお試しください!!!

 

そうそう、もちろんこれを試すには、Apple Watch が2本必要 ですので、

1本しかない人は、もう1本買うしかなく。

すでに2本持ってる方、あなたは勝ち組です。

さっそく試してみましょう。

 

最後に。

いくら脈を見たいからって 欲望のまま胸に手を伸ばしたら

その場で取り押さえられる 可能性があるのでお気をつけ下さいね。

 

まさに未来の胸キュンテクニック。

先輩もさっそく「キャバクラで試すぜ!」と夜の街に消えていきました。

みなさんも、Apple Watch がレアなうちにぜひお試しください。

 

 

…後日

男「ねぇコレ知ってる?ちょっと試してみようよ!」

女「えー!スゴい!!!試していいから一本ちょうだい♡

⇒「女性がタダで Apple Watch を手に入れる方法」に続く。

 

【おことわり】

このモテ技を試した結果、相手が恋に落ちなくても当方では責任を負えかねます。あらかじめご了承ください。

噂のガールズおむすびカフェ「ガルむす」の魅力とは!

 

「あぁ!それにしても手作り料理が食べたいッ…!」

 

彼女がいなくなって早(ピー!)年。

追いかけても追いかけても逃げていく月のように。

指と指の間をすり抜けてつかめないもの。

独身男子が今一番飢えているもの。

そう、それは 手料理 ッッッ!!!

それも自分が作ったものではない。

女の子が作った料理が食べたいッッッ!!!

 

そんなわけで、手料理を求めて幾星霜。

俺はあっちこっち探したよ。

旅先の店、新聞の隅。そんなとこにあるはずもないのに。

…そんなある日、ひとつの情報が目に飛び込んだ。

 

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ガル…むす…???

ガールズおむすびだとッッッ!!!

もしやコレが!!!

あの伝説のッッッ!!!

調べると、すぐに答えは出た。

 

「ガルむす」とは

ガルむすとは、ガールズおむすびカフェのことである。

それもただ普通の女の子が作るおむすびではない!!!

現役のアイドルが目の前で自分だけのためにおにぎりを作ってくれるのだ!!!

(ドン!)

 

しかも昨日4/21にOPENしたばかりだとか。

答えは出た。考えるまでもない。

…1時間後:秋葉原

気がつくと、makは「ガルむす」の前にいた。

 

【店の入口】

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…とても手作りおむすびを食べれそうな雰囲気ではないが、虎穴に入らずんば虎児をえず、奥に向かう。

 

【ビル内の案内板】

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ビルの中に入ると案内板が。

他の店がもうあやしさ満点だが、ここまで来て帰るわけにはいかない!

覚悟を決めて、エレベーターに乗り込んだ。

 

「ガチャ」

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扉を開けると、そこは別世界だった。

「いらっしゃいませ〜」

あぁ、あの画像で見た風景。

良かった、変な店じゃなかった(笑)

 

安心するのも束の間、スーツ姿のスタッフが、すぐさまやってくる。

「まずはコチラで食券をお買い求めください」

なるほど、そういうシステムか。

 

【券売機】

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値段を見ると、こんな感じだ。

・おにぎり2個:800円(指名する場合は1,000円)

・お味噌汁:500円(指名する場合は800円)

・ドリンク:500円(指名する場合は800円)

・チェキ:1,000円(サインもらう場合は1,000円)

見るとどれも3分間のトーク付きなので、ほぼトークの値段なのだろう。

 

券売機上にはコルクボードが備え付けてあり、その日出勤している女の子がわかるようになっている。

指名する場合は、その子の番号の券を買うシステムらしい。

行った時間が閉店40分前だからか、この時間の出勤は4名だった。

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通い始めると、指名前提なのだろうか。

最初なので、指名なしで目当てのおにぎり2個だけ 買うことにした。

 

券を握りしめてカウンターに向かうmak。

スタッフに案内された席で出迎えてくれたのは…寺島りほさん20歳。

正直、めちゃくちゃかわいい。

 

席に着くと、りほさんが笑顔で迎えてくれた。

「いらっしゃいませ。はじめましてですよね」

「おにぎりありがとうございます」

「中の具は、梅と鮭と昆布と3種類ありますが、どれにしますか」

まだ慣れていないmakは、かろうじて「鮭と昆布」とだけ答えた。

りほさんはさっそくご飯をラップで包み、おにぎりを握ってくれる。

どうやら握っている時間は、3分のカウントに入らないらしい。

そう考えると、みそ汁やドリンクより おにぎりのほうが圧倒的に話せる時間が長くてお得だ。

 

そんなことを考えているうちに…ついに来ました、手作りおにぎり!!!

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りほさんのかわいさに、あやうく「本来の目的を見失いそうに」なりましたが…

そうです!今日の目的はコレ!!!

手作りおにぎりを食べに来たんです!!!

 

「いただきます」

(ガブリ)

…美味い。。。

どっかのしょっぱい塩で炊いたようなおにぎりとは違う。

絶妙な塩加減と米の甘さのハーモニー。

海苔のパリパリ感に合わせ、ほどよくほどける米と米。

(かわいさ補正かかってるという疑惑もありますが)

手作り料理から遠ざかっていた独身男子にとっては、これはもう一種の清涼剤!!!

いや、むしろ

 

(ピピピッ!)

 

あっという間に3分間。

すぐにタイマーが鳴ってしまいました。

聞くと、時間切れになった人から、女の子のいない隣のテーブル席に移動というシステム。

とはいえ3分間では、まだおにぎり1個も完食できていない。

そして最高のおにぎりを味わうためには!!!

そりゃあ りほさんの前がいい。

皆さん勘違いしないでください!

おにぎり、そうおにぎりのためですよ!!!

追加で飲み物(3分間)を買いに向かうmak。

 

購入後、烏龍茶を片手に再びおにぎりを頬張る。

「へぇ、りほさんって最近東京に来たんですか」

「じゃぁ土日とかは何を」

 

(ピピピッ!)

 

あー、もう、まだおにぎりが全然食べれてないじゃないか!!!

「すみません、チェキ追加でお願いします」

「もちろんりほさん指名で」

 

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カシャ!!!

「いやー、チェキなんてひさびさですよ」

「ちなみにりほさんは最近」

 

(ピピピッ!)

 

「すみません、チェキにサインも追加でお願いします」

 

(ピピピッ!)

(ピピピッ!)

(ピピピッ!)

 

はい!途中からもう本来の目的を見失い、気がつくとフルコースで楽しんじゃいました!!!

もうズバリ!ガルむすの魅力とは!

 

「かわいい子とお話ししながらご飯を食べられること」

 

わかっていたけど…それでもついついハマってしまう魅惑の場所。

ヘタに夜ご飯をコンビニ弁当で一人寂しくすませちゃうくらいなら、ガルむす行くほうが全然良い!かも!ですよ!!!

ちなみにりほさん以外にも、PPP!PiXiONのメンバーなどカワイイ子がたくさん!

どんな子がいるかは公式twitterでもチェックできますので、ぜひご確認を。

 

ガールズおむすびカフェ「ガルむす」

 公式twitterガルむす (@girlsOMUSUBI) | Twitter

 ▼HPなど詳しい情報はコチラ▼

 

ガルむす…それは俗世間から離れた楽園。

現代に疲れた人が一時の癒やしを得る…そこはまさに桃源郷

 

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(ピピピッ!)

「はい、本日の営業終了です」

「今日はありがとうございました!!!」

 

…makは店を後にし、引き続きリアルで手作り料理を作ってくれる人探しの旅に出るのであった…

to be continued

 

アラフォー男子の婚活パーティー激闘編④

どうも、makです。

春はあちこちで就活生を見る季節。

ちなみに就活生の平均企業エントリー数は24〜25社と言いますが。

今回は、1日にそれ以上の女性と婚活した男の話です。

 

(③までのあらすじ)

運営に誘われるがまま、2回目の婚活パーティーに参加したmakでしたが…

 

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…女性たちの前に、またもや撃沈。

そしてまた黒服に誘われるがまま、3回目のパーティーに。

 

=======

パーティー開始30分前。

時計は16時30分を指していた。

ここは某喫茶店。

奥の席でじっと手を組む男がひとり。

 

その男、makは考えていた。

なぜ2回目、18名もの女性とマッチングしなかったのか。

1回目の反省を活かし、番号はちゃんと覚えて書いていた。

この謎を解決しないことには、3回目のチャレンジも徒労に終わるだろうと。

鍵は、5分間の会話だ。

女性との接触時間は5分間だけ。

この5分間にとった行動こそが、すべてを決定づけたのだと。

 

パーティー開始20分前。

コーヒーはすでに冷めてしまっている。

組んでいた手をほどき、ミルクをかきまぜる。

女性の心理に立って考えてみよう。

果たして、選びたいのはどんな男性か。

今回の女性陣は、曲がりなりにも結婚相手を探しに来ている人たちだ。

ここはコンパの場ではない。

自分はタイプの女性を聞かれた時にこう答えた。

「一緒に自然な時間を過ごせる人」と。

女性陣もそうではなかろうか。

少なくとも、突っ込んでくるトラックのように、いきなり入ってきてハイテンションに喋り散らかす男は…心穏やかに過ごせる相手ではない。

(そうかッ!!!)

ここが喫茶店でなかったら、声を出していたところだ。

思い返してみると、女性陣は、確かに笑っていた。

だがしかし、話をしている間も、そして立ち去り際にも。

女性たちの手が動いている様子はなかった。

つまり、メモる必要すらなかった男性。

彼女たちにとっては、makの5分間は、休憩時間にすぎなかったというわけだ。

 

開始10分前。

最近のケータイは素晴らしい。

調べたら何でもすぐに答えを出してくれる。

…検索『女性の好きな男性のタイプ』

画面はすぐに答えを写した。

『話ばかりする男性より、自分の話を聞いてくれる男性』

最後の戦いの戦略が、今、固まった。

 

開始5分前。

残ったコーヒーを飲み干し、makは会場へと向かった。

雨はすでに止み、傘はもう必要ない。

この様子だと、夜には星が見えそうだ。

 

「お待ちしておりましたmak様」

にこやかに迎える黒服たち。

「では、あちらの部屋にお入りください」

 

開始1分前。

女性が部屋に入ってきた。

「それでは、スタートです」

最後の戦いが始まった。

 

 

=======

その違和感を最初に感じたのは、二人目だった。

どの部分がと聞かれても、「なんとなく」という他ない。

それほど微かな違和感だった。

だがそれは三人目と話した瞬間、確信に変わる。

女性陣のテンションが、明らかに低いのだ。

今回はこちらからガンガン話す戦法でないにしろ、明らかに何かが違う。

(もしや)

この感覚は、経験がある。

隣に注意を向けると、壁の向こうから聞こえてくるはずの、話し声がまったくない。

(やはりか)

三人目を終えて部屋を出た後、makは周りを見渡した。

前回に比べ、圧倒的に静かな空間。

…明らかに人気(ひとけ)がないのだ。

いったい何が起きているのか。

黒服を捕まえて聞いてみた。

「なんか静かすぎるんですけど」

「ええ、そうですね」

黒服は無機質に言葉を続けた。

「今回の参加は、男性3、女性6ですから」

 

…いったい最低開催人数は何人なのか!!!

そのまま黒服を問い詰めてやりたかったが、次の言葉で踏みとどまった。

「どうしました?次の女性がお待ちですよ」

…確かに女性を待たせるわけにはいかない。

makは次の部屋へと進んだ。

 

気がつくと、もう最後の女性だ。

そりゃあ歴代最少人数、終わるのも圧倒的に早い。

マッチング結果の発表もあっという間だ。

「今回マッチングしたのは1組です」

「2番と6番の方、おめでとうございます」

 

結果はもう書かなくてもわかるだろう。

…合計30名。

これがmakが今日1日でフラれた人数の合計だ。

就活生の平均企業エントリー数は24〜25社。

その状況を就職氷河期と呼ぶならば、私は声を大にして言いたい。

今がまさに「結婚氷河期」だと。

 

…肩を落とし帰路につくmak。

そこに忍び寄る黒い影。

「残念でしたね」

来たか黒服!!!

「makさん、よろしければこの後20時から今日最後のパーティーがあるんですが」

「よろしければ男性の数が足りないので、ご参加いただけないでしょうか」

よくぞ言った黒服よ!!!

俺はてめぇのカモじゃねぇ!!!

瞬間!makの拳が空を斬る。

パンチではない。親指を立ててmakはこう言った。

「今日はもう十分満足です」

「これ以上は蛇足というもの、ありがとうございました」

彼らは悪くない。

足りなかったのは、私の器量なのだから。

その表情は、なぜか晴れやかだった。

 

エピローグ

ボタンを押し、帰りのエレベーターに乗るmak。

さすがに徒労感がハンパない。

疲れた…と思ったのも束の間、2秒としないうちに、エレベーターの扉が開いた。

(もう1階か?)

と思った矢先、開いた扉から乗り込んで来たのは、きらびやかな女性たちだった。

慌てて居住まいを正し、エレベーターの奥に移動するmak。

突然のできごとに気圧されるも、必死に頭を働かせる。

なんだ…この大量の女性…

考えられるのは…

下の階でも別のパーティーが行われてて…

おそらくマッチングしなかった女性たちの帰りに当たった…か?

 

答えが出た瞬間、口元が緩むmak。

…これはチャンスだ!!!

 

(とんでもなくキレイな女性たち)

(どうせダメで元々)

(声をかけてみようってのは、さすがに虫がよすぎるか…?)

(しかしうまくいけば!!!)

(得られるリターンは……果てしなくデカいッッッ!!!)

 

この時点でのmakの予想は、カンペキに近い。

見落としがあるとすれば…

 

エレベーターの扉が開き、外に出た瞬間、makは一歩踏み出した。

「あのー」

「実は私も別のパーティーでフラれちゃいまして」

「良かったら、フラれた者同士、飲みに行きませんか?」

会場から開放された直後。

タイミングとしては、申し分ない。

連敗した男の、最後の勇気だ。

 

しかし、見事先手を取ったはずのmakに衝撃走る。

(マジかよ)

汗が頬をつたう。

(この女性の目からは…温度が感じられねぇッッッ!)

(まるでこの目は…)

 

時間にして1秒にも満たない間。

しかし永遠に感じられる間。

相手の反応を見ようと次の言葉を出そうとしたその時!!!

止んでいたはずの雨が、makの首元を叩いた。

「ッッッ!!!」

一瞬上空に気をとられた瞬間!!!

(ゾクリ)

全身が総毛立つ。

この感覚は、かつてプロボクサーと戦った時に味わった感覚。

そう、無防備な自分の間合いに鋭く踏み込まれる感覚。

(やばい!やられる!!!)

一瞬、makがそう覚悟したのも無理はない。

それほどまでにたやすく、彼女はmakの間合いを踏み越えた。

 

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…再び時が動き出したのは、彼女の姿が視界から消えた後だった。

臨戦態勢の相手をたやすく横切る身のこなし。

対峙するものすべてを否定する視線。

それはまるで氷のように冷たく、無慈悲で容赦のない態度。

それが最後に残ったmakの気力を根こそぎ奪い取り、心を折ったのだ。

 

彼は見落としていた。

なぜ、自分の参加した会は男女ともに少なかったのか。

なぜ、レベルの高い女性たちがあの場にたくさんいたのか。

 

もう少しだけ考えてみれば、わかることだった。

レベルの高い女性たちが参加する会って???

そう、後で調べてわかったことだが、あのきらびやかな女性たちは、同じ時間にひとつ下の階で開催されていた「プレミアムエグゼクティブパーティー」の参加者だったのだ。

その男性の参加条件は、年収X,000万円以上の医者もしくは個人事業主、つまりは医者と社長狙いの女性たちが集まる場所。

だからこそ、レベルの高い女性が集まり、また他の参加者は、同時間に開催されている時間帯への参加を避けていたのだ。

そして、医者や社長に「選ばれなかった」女性たちの集団。

彼女たちの心境は、いかなるものだったろうか。

…そんなところにノコノコとあらわれたみすぼらしい男。

彼女たちにとってはまるでゴミ虫、いや、視界にも入らなかったかもしれない。

 

そんなこととは露知らず、無邪気にチャンスと声をかけ、ひとり冷たい雨に濡れそぼる男。

1日に3度婚活パーティーに参加し、30名からフラれ、いまだ休みごとに運営から勧誘の電話が鳴る男。

そんな男の長かった戦いが、今幕を閉じた。

雨はいつまでも降り続いていた。

 

 

=======

…というわけで、いかがでしたでしょうか。

婚活パーティー激闘編。

まさか1日に3回もパーティーに参加するとは思いませんでしたが。

まぁ終わってみると、それもこれもいい経験でした。

そうそう、伏線回収じゃないですが、一緒に参加したマルハシとムラモトは、あの後スカイツリーでランチして、連絡先交換して帰ったそうですよ。

そう思うと、マッチング率は悪くないかも…ですね。

書いてないことも多いので、詳しい話を聞きたい人は、ぜひご連絡ください。

では、次回予告です。

 

 

甘い課金の誘惑!

世界よ!これが新しい日本の出会いだ!!!

次回!婚活ライターmak!

「課金の甘い罠!出会い系アプリのあぶない誘惑!?」

次から次へと現れる女性!

迫り来る課金の誘惑!

makの運命は!!!

 

それではまた来週この時間に!

(次回は4/27更新予定です)

 

 

アラフォー男子の婚活パーティー激闘編③

どうも、makです。

野球の試合において、1日に2度試合することをダブルヘッダーと言いますが。

今回は、1日に2度婚活パーティーに参加した男の話です。

 

(②までのあらすじ)

仲間と共に3人で婚活パーティーに挑んだmakだったが…

 

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…女性の前にあえなく撃沈。

運営に促されるがまま、makは次の婚活パーティーへ。

 

 

=======

「お待ちしておりましたmak様」

黒服が笑顔で出迎えた。

ここは東京八重洲口から徒歩5分。

次なる婚活パーティーの会場だ。

 

時間は14時をすぎている。

どうやらパーティーはすでに始まっているようだ。

朝から何も食べてないので途中で買ったサンドイッチを食べようとしたが、黒服に止められた。

「mak様、すでに始まっていますので、とりあえず部屋にお入りください」

「いやでもちょっとだけ飯を」

「女性がお待ちになっていますので」

…押し切られる形で部屋に入る。

 

そこには退屈そうに座る女性が一人。

前半の自分を鑑みるに、おそらく待つ間にテンションが落ちてしまったのだろう。

そう思った瞬間、makのエンジンに火が点いた。

 

「どうもー、makですー」

「いやもう急いで来たんですけど」

「ほらもう昼飯食べるのも忘れるくらい走ってきまして」

「とはいえ女性を待たせるなんて紳士としてあるまじき行為、誠に申し訳ない」

「もうね、これから挽回しますんで、バンバン行きましょう」

「あ、プロフィール書く時間もなかったんで、書きながら話しますね」

 

一気に走りだす言葉の羅列。

例えるなら、短距離走のランナーだ。

息つく間もなくしゃべり散らかす。

 

のちに、その時の様子を黒服はこう語っている。

「ええ、席についた直後でした」

「まさに稲妻、いえ…あれがライトニング・ボルト※というやつだったんですね」

 ※ライトニング・ボルト:人類史上最速のスプリンター 、ウサイン・ボルトの愛称。別名、黒い稲妻。

「席に着いた途端、あんなにしゃべる人、はじめて見ましたよ」

 

…あっという間に5分が経った。

「それでは、みなさん次の部屋に移動してください」

スピーカーから声が流れた。

 

部屋を出てあらためて会場を見てみると、そこは異質な空間だった。

壁で仕切られた、無数にある二人がけの席。

対面ではなく、カップル席のように横に並んで座るからいいものの、これはまるで面接会場だ。

部屋は全部で10〜12だろうか。

よく見ると、最後の部屋の男性は、階段で移動している。

どうやら上の階にも女性がいるようだ。

 

(なるほど、午前の回とはえらい違いだ)

ひとりうなずくmak。

今回は、男性側に年収条件があるコース。

条件が変わるだけで、こうも女性が多いのか。

 

感心する間もなく後ろの人が迫ってきたので、次の部屋へと進んだ。

「どうも、makです」

「いやーすみません、まだプロフィールも半分しか書けてなくって」

「さっき来たばかりなんですよ」

 

…どれだけ喋り散らかしただろうか。

気がつくと、時計の針は15時半を回っていた。

時間にしておよそ90分。

女性の数にして、およそ18名。

それでもmakはハイテンションだった。

なにせ魅力的な女性が多い。

・スレンダーで美人な人

・グラマーでかわいい人

・ショートカットで温和な人

・ロングヘアーでクールな人

それはもう至福と言える時間だった。

 

だがもうそれも終わりのようだ。

黒服が無機質にマイクで喋る。

「それでは皆様、マッチングカードに気に入った相手を6名まで書いてください」

すかさずペンを取る参加者たち。

隣の女性が近いので、見えないよう書き込むのが難しい。

makは前回の反省を活かし、メモっておいた番号を記入した。

 

「それでは、マッチング結果を発表します」

「今回は、女性21名、男性16名の参加でした」

(そんなにいたのか!)

「マッチングしたのは、3組です」

(3組!少な!)

「男性3番と女性6番、男性10番と女性2番、男性18番と女性12番」

「以上の3組です」

「それでは先に女性から退出お願いします」

「マッチングした方は、エレベーターを降りたところで男性をお待ちください」

「本日はご利用いただきありがとうございました」

 

「・・・・・」 

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…人が結婚するまでにフラれる回数は「平均して5.1回」という数字があるが…

前回6人、今回18人、合計24人。

まさかたった1日で、人生5回分の女性にフラれることになるとは、誰が予想できただろうか。

 

…肩を落とし帰路につくmak。

そこに忍び寄る黒い影。

「あのー」

「実はmakさんに相談がございまして」

どこかで聞いたフレーズだ。

声をかけて来たのは、やはり黒服だった。

 

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「makさん、この後17時からもうひとつパーティーがあるんですけど」

「実はそのパーティーも女性に対して男性が少なくて」

「もしよろしければ、makさんにご参加いただけないかと思い…」

 

…人はなぜギャンブルを止められないのか。

一攫千金を狙うため???

それとも当たった時の快感が忘れられないため???

違う。「次こそ当たるのではないか」という希望のためだ。

かつてパンドラの逸話でも警告されている。

人間にとって一番の厄災は「希望」だと。

 

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かくしてmakはパンドラの箱を開け、希望という名の藁をつかんだ。

「次こそ来る…千載一遇のチャンス…ッッッ!!!」

 

 

…1時間後。

ここは東京八重洲口。

東京の玄関口とも言える場所を背に、一人の戦士が再び戦場に舞い戻る。

その男の名はmak。

朝とは違う。その表情は、すでに歴戦の戦士の顔つきだ。

 

「お待ちしておりましたmak様」

にこやかに出迎える黒服たち。

立ち並ぶ個室の数々。

 

「この流れは悪くない」

「むしろいい兆候だ」

「次こそ来る…逆転手…!!!」

最後の勝負の賽が、今振られた。

 

(④につづく。次回は4/20更新予定です

 

 

 

アラフォー男子の婚活パーティー激闘編②

どうも。makです。

婚活は戦場だとかリングの上だとかいいますが。

今回はまだまだ婚活初心者、アラフォー男子の話です。

 

=======

…ボクシングにおいて、もっとも体力を奪う行動は何か。

ステップ?…ウィービング?…ダッキング

それは体力だけでなく、精神をも削る行為。

そう、答えは「空振り」だ。

相手に当たらない焦りとグローブの重さで溜まる疲労。

確実に来るはずの手応え…それがないという虚無感。

 

「まさかいきなり空振りを食らうとはな…」

婚活パーティー開始早々、こうつぶやいたのはmakだ。

「ここがリングの上だということを忘れていたぜ」

 

そう、ここは東京スカイツリー

婚活という戦場に足を踏み入れた男たちの物語。

 

今回のパーティーは「30代男性 vs 20代女性」

そんな若い女性を狙う男性たちにとって現実は甘くなく。

「女性に対して圧倒的に男が多い」状況。

それは人数にして「男性10・女性6」

女性がいる部屋を男性が順番に回っていく今回のルールでは、ほぼ2回に1回は空き部屋があるという状況の中、makたちはどう戦うのか!!!

 

<登場人物紹介> ※詳細は「激闘編①」参照

・mak

 アラフォー独身男子。好きな映画は「恋する惑星

・マルハシ

 アラサー独身男子。最近の趣味は「料理」

・ムラモト

 アラサー独身男子。最近ゴルフをはじめたようだ。

 

=======

ここがリングの上だということを忘れていたぜ

そう言って立ち上がったのは、makだった。

時刻はすでに11時。

外はすでに雨に変わっていた。

 

隣から聞こえる笑い声が、妙に痛い。

周りが盛り上がってるのに、自分だけ取り残されている感覚。

お金を払ってまでそんな状況を味わうなんて機会、他にあるだろうか。

ふと部屋の外を見ると、ムラモトも一人ソファーに座っていた。

目が合った瞬間、肩をすくめるムラモト。

彼も最初は休憩だ。

どうやら最初から女性と会話できているのはマルハシだけか。

開始1分。周りの状況は理解できた。

あとはどう戦うか、だ。

 

『はい、それでは次の部屋に移動してください』

永遠かと思うほど長かった最初のトークタイムも終わり、次の部屋に移動するmak。

 

あの笑い声の大きかった部屋だ。

部屋に入った瞬間、飛び込んできたのは、ショートカットな女の子の笑顔だった。

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…かわいい。確かにこれはテンション上がる。

前の男性の声が大きくなるのも無理はない。

先ほどまでのお通夜ムードはどこへやら。

堰をきったように話はじめるmak。

結局テンション上がりすぎて何を話したか覚えてないが、

とにかく受け答えも良く話が弾んだことだけは覚えている。

 

『はい、それでは次の部屋に移動してください』

無情にも鳴り響くスピーカーの声。

本当に5分経ったのだろうか。

最初の5分と違いすぎると思いつつ、席を立って次の部屋に移動する。

 

次の扉を開けるとそこにいたのは、ポニーテールな女の子だった。

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これまたかわいい子にテンション上がるmak。

プロフィールカードを交換し、会話する。

趣味は絵を描くことっていいなと思いつつ、

プロフィールをよく見ると…「勤務地:大阪???」

出身地じゃなくって?勤務地???

聞くと今は大阪に住んでいて、今日は朝一の新幹線で来たのだとか。

あとで他の女性とも会話してわかったのだが、実は今回参加している女性6名のうち、実に3名が関東圏外。

東北2名に関西1名。

どんなにいい子だとしても、最初から遠距離なのは、ちとツラい。

上がったテンションがまた下がる。

 

そして盛り上がったところで必ず入る空振りタイム。

もうテンションの制御ができず、後半戦は終始グッタリ。

加えてしゃべり続けのため、喉はカラカラ、お腹はペコペコ。

こりゃーもう料理に期待するしかない!!!

 

気がつくと、時計は12時半近く。

そりゃーお腹も減るわけだ。

最後の人との会話も終わり、待ち構えたように鳴り響くスピーカー。

『それではトークタイム終了です』

『みなさま、お手元のカップリングシートに気になる相手の番号を書いてください』

よし、ツバサ、ぱるる…と書こうとしたmakの手が止まる。

 

ここに来て痛恨のミス。

・・・また番号覚えるの忘れた。

 

女性の名前は覚えているけど、番号を忘れるという罠。

仕方がないので、会話した順番から番号を推測して書き込むmak

 

スピーカーは続ける。

『それではこれからマッチング結果を発表します』

『結果発表後、まず女性から退出いたしますが、マッチングした人は、エレベーターホールで男性をお待ちください』

 

・・・???

ん???退出???

 

え!!!これで終わりってこと!???

ご飯もなく、飲み物すらなく!!!

5分間6人と話して7500円!???

えっっっ!!!

フリートークは???

3人の連携は???

 

混乱するmakをよそに進む進行。

『それでは今回カップルになったのは・・・』

『3組の方々です。』

 

…いやいやいや、ちょっと飯…連携…

 

『男性1番と女性4番、男性6番と女性6番、男性9番と女性5番です』

 

…スピーカーの音がやたら遠くに聞こえる。

泣きっ面に蜂とはこのことか。

自分の番号がないのは、夢と思いたい。

 

 

「なかなかうまくいかないもんですね。

 あなたの名前を書いたのですが」

「カップリングしたんすね、羨ましいっす」

自称気味に、同じ5番の女性に話しかけるmak。

目の前で女性に去られてしまうとは、なんと残酷なシステムだろうか。

 

「あ、じゃあ」

(サラサラサラ)

「これ、私のLINE IDなんで、良かったら連絡ください」

そう言って立ち去る5番女性。

 

え!マジすか!!!

こんなことってある!???

テレレレッテッテッテー(レベルが上がる音)

makは、女性の連絡先を手に入れた。

 

試合に負けても勝負に勝つとはまさにこのことか。

混乱しつつも思わぬ収穫を手に部屋の外に出るmak。

 

外には、すでにマルハシとムラモトがいた。

「makさん、どうでした?」

「どうもこうも、マッチングなし。

 2人はどうっすか。ダメだったら一緒に飯でも食って帰りますか。」

「それが実は・・・僕ら2人ともマッチングしまして・・・」

 

・・・えええ!!!マジっすか。

3組中2組はあんた達かよ!!!

 

「え!makさんマッチングせずっすか!!!」

「えええーーー!!!」

こっちのセリフだ。

驚かれると、余計ツラい。

 

「じゃーお先にどうぞ。女の子たちも待ってるでしょうし。自分は後で帰ります」

そう言って、一人ソファーでコートを着るmak。

マッチングしたカップルたちがエレベーターホールで待ち合わせるなら。

敗者がそこに飛び込むのは勘弁願いたい。

 

しばらくして会場を出るmak。

エレベーターホールに近づくと、声が聞こえてきた。

「したら、まず飯食いに行きましょう!」

スカイツリーでめっちゃ美味いランチ!」

 

やばい、まだいたのか!

あ!と思った時には遅かった。体半分見えてしまった!!!

「あ、makさん…」と一瞬つぶやくムラモトの声。

すかさず身を隠すmak。

そんな自分の情けなさで倒れそうだったが…おかげでその一瞬で…

makは見てしまった。

連絡先をもらった子がそこにいたのを。

 

…まさか身内とカップリングした子の連絡先とは。

連絡先をもらって5分後。

デロデロデロデロデーロン(ぼうけんのしょが消える音)

もらった連絡先は、紙クズとなりました。

 

「ヒャッハー!ゴミはゴミ箱だぜ!!」

変なスイッチが入ったかのように、紙切れをちぎるmak。

どこかで13時のチャイムがなった。

それはまるで試合終了を知らせる鐘のようだった。

 

 

エピローグ???

ソファーで一人時が過ぎるのを待つmak。 

そこに近づく女性が一人。

「あのー」

見ると受付の女性だ。

「実はmakさんに相談がございまして」

女性がもう一歩近づいた。

「このあと、14時から別の場所でもうひとつパーティーがあるんですけど。

 実は今現在、女性の数に対して男性が足りてなくて…」

「もしよろしければ、そちらに参加お願いできないでしょうか」

「…もちろんさっきより割引しますので」

 

頭をよぎるのは、エレベーターホールで盛り上がる仲間たち。

一人だけ残された自分。

makの決断は早かった。

「わかりました。私でよければ、助っ人に参じましょう。」

 

=======

…30分後。

ところ変わり、ここは東京駅八重洲口。

東京の玄関口とも言える場所を背に、一人の戦士が再び戦場に舞い戻る。

その男の名はmak。

仲間はもういない。今頃は幸せに過ごしているだろう。

こんな戦いに出るのは、もう自分だけで十分だ。

 

電気ひとつない空間に、待ち構えたように口を開けたエレベーター。

はたしてそこは天国か魔界の入口か。

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このエレベーターの扉が再び開く時。

その答えは出るだろう。

 

運命の箱から一歩踏み出し、前を見据えるmak。

「お待ちしておりましたmak様」

にこやかに出迎える黒服たち。

立ち並ぶ個室の扉。

 

さぁ、ここからが第二ラウンド。

試合開始のゴングが鳴った。

 

(③につづく。次回は4/13更新予定です)